第十七章 『ここ』=『絶対』の根拠

『今』とは、唯一性を持つ静止点に他ならない。
従而、
過去・現在・未来という時の間(巾)、すなわち、運動線を持つ心理学的時間の現在が水平的時間に対して、時の間(巾)を持たない、すなわち、静止点である『今』は垂直的時間と言えるでしょう。
なぜなら、
垂直的時間である『今』には、文字通り浅い・深いという尺度があるからです。
まさに、
静止性とは水平性が無い意味であり、垂直性がある意味に他ならないのです。
更に、
静止と運動は、垂直性と水平性の相対性に他ならないのです。
平易に言えば、
静止と運動の関係は、
垂直性が100%の場合、水平性が0%になり、
垂直性が0%の場合、水平性が100%になり、
その間で垂直性(確実性)と水平性(確定性)が反比例関係にあるのです。
まさに、
長い短いという物差しは、不確定性を有し、
深い浅いと物差しは、不確実性を有する。
言い換えれば、
過去・現在・未来という水平時間の物差しは、不確定性を有し、
『今、ここ』という垂直時間の物差しは、不確実性を有する。
従而、
『今』と『ここ』の間には不確実性がある。
まさに、
唯一性と絶対性の間には不確実性があるという意味に他ならないのです。