第十六章 『今』=『唯一』の根拠

過去・現在・未来こそが、時間の基本要件であると、われわれ人間は信じてきた。
厳密に言えば、
瞬間前、1秒前、1分前、1時間前、1日前、1週間前、1ヶ月前、1年前・・・10年前、100年前・・・137億年前が過去、
瞬間、1秒、1分、1時間、1日、1週間、1ヶ月、1年・・・10年、100年・・・137億年が現在、
瞬間後、1秒後、1分後、1時間後、1日後、1週間後、1ヶ月後、1年後・・・10年後、100年後・・・137億年後が未来、
とわれわれ人間は信じてきたのです。
なぜなら、
現代科学の粋では、137億年前に起こったビッグバンのときに、時間=時刻、すなわち、時が刻み始めたからです。
まさに、
瞬間の前後を過去と未来とし、その間に現在があるのです。
では、
瞬間という現在と『今』とは同じなのでしょうか?
まさに、
文字通り瞬間は、過ぎ去った過去と未だ来ぬ未来の狭間としての現在、すなわち、『今』に最も近い過去であり、且つ、『今』に最も近い未来という、確定できない巾(運動線)に過ぎず、『今』という確定できる静止点ではないのです。
まさに、
『今』とは、唯一性を持つ静止点に他ならないのです。