決別十七日目

大企業ではリストラの嵐が吹き荒れた。
中小企業ではリストラの嵐などは日常茶飯事であり、日本株式会社という護送船団の中で保護され、微温湯にどっぷり浸かった大企業だけがリストラ、リストラと騒いでいる始末だ。
リストラこそ亡国の徒を生むシステムである。
見識ある実力ある人材はどんどん辞めて、企業には亡国の徒と化した魂の抜け殻だけが残っている。
贅肉を落とした積もりが大事な筋肉や内臓を取り除いたのである。
企業の体力の源泉はヒト(人材)だ。
モノ、カネに経営者はすぐに飛びつく。
モノ、カネは即効性があるが、ヒトは漢方薬のようなものだ。
モノ、カネがアッパーカットやフックなら、ヒトはボディーブローだ。
今着実にボディーブローが効きはじめている。
それに気づいたのか、年功序列制から能力制に変えようとする企業が増えている。
しかしこれもリストラと何ら変わらない対症療法である。
「総力を結集する」というスローガンが一時期流行った。
今こそ「総力を結集する」ことだ。
老若男女、1億2千万人の総力を結集することだ。
国の体力の源泉は人口の数である。
高齢化問題ではなく高齢化社会の優位性を見出し、活かすことである。
ところがどんどん高齢者の人材を潰している。
政・官・財の阿呆で欲ぼけした連中が支配する社会になってしまったからだ。
高齢者が集まって事業を起こす現象が現れているようだが、そんな方法では絶対に負け犬の遠吠えで終わる。
最前線の社会を奪うのだ。
体が動く限り第一線で働ける社会システムにすることだ。
本当の終身雇用制度の導入である。
今までのシステムは終身雇用ではない。
人生80年の時代では終身雇用ではない。
中途半端な終身雇用と年功序列制度が相俟ってサラリーマン総無責任社会になってしまった。
終身雇用自体には何ら問題は無い。
真の終身雇用こそが「総力を結集する」最大の方策である。
金は二の次だと思える意識が必要だ。
先ずは現役の大人から・・・リストラと決別することである。