決別十四日目

二十世紀の後半は約400年続いた近代工業化社会ががたがたと崩れ始めた時代であった。
近代工業化社会とは、中世の家内工業的徒弟制度社会から脱皮した大量生産による効率重視の社会だった。
二十世紀の後半にコンピュータの飛躍的進歩を遂げた結果、高度情報化社会になった。
高度情報化社会とは、効率重視の生産者志向の大量生産よりも、消費者志向の多様化を重視する社会である。
世界経済はこの変化に敏速に対応したが、世界政治は依然近代工業化社会から脱皮できずに二十一世紀を迎えた。
中央集権制は二十世紀までの大量生産・効率重視の近代工業社会に適した政治形態である。
消費者志向の多様化重視である高度情報化社会では、中央集権制は余りにもきめが粗過ぎる。
地方分権制でないと多様なニーズに対応することはできない。
極端な東京一点集中主義が最大の弊害になってしまった。
中央集権制は二十世紀の敗戦から復興する日本には適していたが、高度情報化社会の先頭を切るためには邪魔以外の何者でもない。
我が国の政治形態は、ますます中央集権制国家になって行きつつある。
先ずはお年寄りと子供たちから・・・大都会・東京と決別することである。