決別十三日目

自己の内面から湧き出る想いを形あるものに創造することでしか、人間の本当の生きがいはない。
金を儲けて蓄財をすることが最終目標であるならば、どんな事業でもいい筈だ。感情移入の源泉は形あるものにする創造力である。
中小企業のオーナー経営者には守銭奴のような人もいるが、自己の事業に対する創造的仕事を目指している人が殆どであるのは創始者だからだ。
大企業の経営者は殆どが創始者のオーナー経営者ではなく、サラリーマン経営者だから、事業創設の動機も夢も無い。
創造の喜びを知らないで、ただ出世欲だけの経営者になっているのが現状だ。
出世欲も拝金主義の亜流のようなものだ。
欧米の大企業サラリーマン経営者は、せいぜい3、4年間だけ勤めあげ、その間に稼いだ膨大な報酬で余生を楽しもうとする連中が多い。
日本の大企業経営者も膨大な報酬が欲しいのは山々だが、それには業績を飛躍的に伸ばさなくてはならない。
ハイリスクが伴うわけで、農耕型民族のメンタリティーを持つ日本人には向いていない。
自己保身のローリスク型を採る為にローリターン、新入社員のせいぜい10倍程度のサラリーでも我慢しなければならない。
長期間勤めあげないと元が取れず、ますます自己保身のローリスク経営者になるという悪循環に嵌ってしまう。
結局は金の問題である。
ハイリスク・ハイリターン型欧米サラリーマン経営者でも、ローリスク・ローリターン型日本サラリーマン経営者でも、創造的な仕事は出来ない。
名誉欲の旺盛なサラリーマン経営者も昔はいたが、商業主義が蔓延る社会になると、名誉だけでリスクを張る者は皆無だ。
20年前の民法テレビのコマーシャル時間は、ゴールデンタイムの1時間番組で10分、本番組は50分だったのが、今ではコマーシャル時間が20分、本番組が40分になっている。
アメリカはもっと極端で、1時間番組でも30分はコマーシャル放送している。
日本も今後ますますひどくなっていくだろう。
この傾向はすべての職業で共通している。
商業主義の度が過ぎて拝金主義化してしまったのが、アメリカであり、その後を追う日本である。
アメリカと日本の時間的ずれは、5年から10年だ。
現在アメリカで起こっている現象は、5年から10年のずれで必ず日本でも起こる。
5年から10年前までのアメリカの経済で顕著なことは、不動産、住宅市場だけがホットであったが、最近陰りが見え出してきている。
日本にもその兆候が現れている、それがマンションブームだ。
この現象は人為的につくられたものだ。
マンションバブルは必ず破裂する。
先ずはお年寄りと子供たちから・・・マンション・ギャラリーと決別することである。