決別十日目

世界の景気がよくなっているように巷間で言われている。
景気は意図的につくられるのであって、搾取するものと、搾取されるものが生まれる。人間はみんな欲を持っているから、誰でも搾取する側にまわりたい。
だが所詮それは不可能なことである。
景気を意図的につくっている力が存在して、彼らだけで独占しようとしている。
われわれ日本は彼らのグループに組み込まれているだけで、グループの一員に入ることは有り得ない。
結局は搾取される側になるのは火を見るよりも明らかである。
彼らの思想のバックボーンにあるのは、拝金主義思想(Mammonism)だから、われわれも同じ拝金主義に陥っていては、搾取されるだけのことだ。
拝金主義思想に対抗する新しい思想を構築しなければならない。
拝金主義にとって困った存在、厄介なものとは何だろうか。
彼らが拝む金というものは本位貨幣のことである。つまり、貨幣そのものに兌換価値のあるもの、金、銀といったものでつくられた貨幣である。
マネーと彼らは言っている。
一方、彼らがわれわれ一般大衆に与えた貨幣は、ビルという紙幣である。
マネー(金や銀など)とビル(紙きれ)との間に一定交換レートを設ける。
世界の殆どの開発途上国では二重貨幣制度が常識であり、兌換紙幣という本位貨幣に準じる貨幣(ハードカレンシー)と、本位貨幣に交換できない貨幣(ローカルカレンシー)の二種類の貨幣が存在している。
闇市場があって、兌換紙幣とローカルカレンシーとの間の両替をしている。
世界を席巻している中国でも、10年前までは人民元というローカルカレンシーと、兌換券というハードカレンシーの二重貨幣制度であった。
公の交換レートは1:1であるが、闇市場に行くと10:1ぐらいの比率で交換してくれる。10人民元で1元の兌換券と交換する程、ローカルカレンシーの価値は低い。
本位貨幣は兌換紙幣であって、彼らが保有するのはこの本位貨幣だけであり、我々一般大衆に保有させるのは、ローカルカレンシーだけである。
彼らは両方の貨幣を所有しているから、そういったことが可能なわけだ。
実に合理的な考えを持った連中であって、本物しか信用していないのだ。
本物と偽物の間に巧みな交換ルールをつくり上げ、我々一般大衆を騙しているのだ。彼らにとって、グローバル化が一番都合の良い考え方である。
つまりすべてのものを統一する仕組みなのである。
ISO基準なるものもグローバル化の一つの手法である。
われわれ一般大衆がISO14001を取得したと言っては喜んでおるのを、陰で舌を出してほくそ笑んでおるのが彼らである。
グローバル化と反対の方向に世の中が行くと、彼らにとって都合が悪いのだ。
イスラム世界がグローバル化に反対して独自路線を歩むから、彼らはイスラム社会を崩壊させたいのである。
近代世界の歴史を俯瞰してみると、グローバル化勢力と民族独自勢力との戦いであった。
われわれ日本が独自路線を進もうとすると、彼らは、日本が再び軍事国家に戻ると言って邪魔をする。
彼らにとって都合の好いことは、我々にとって都合の悪いことである。
彼らにとって都合の悪いことが、我々にとって都合の好いことである。
先ずはお年寄りと子供たちから・・・都合主義と決別することである。