プロローグ

嘉永6年(1853年)久里浜に巨大な船が四隻その容姿を見せた。
「近代」という、それまで聞いたこともない新語が、これまた見たこともない新しい景色を、この巨大な船に載せて、この地球上に天空から落下してきたのである。
天空に拡がる無数の星の何処かからやってきた異星人を載せて。
未確認物体(UFO)という新語が当時すでに誕生していたら、まさしく、この巨大な船は(UFO)と呼ばれていただろう。
ヒトは未経験ゾーンに入ると、心身ともにパニック現象を起こす。
自我意識で生きているからだ。
自然社会の生きものや人間も子供の間は、自我意識はなく、飽くまで、自然社会全体、すなわち、地球意識と共に生きているから、どんな出来事が起きても、安心していられる。
鎖国状態の260年の間、世界全体を見ずに、日本だけを見て生きてきた日本人も自我意識だけで生きてきたゆえ、未経験ゾーンに入ると、心身ともにパニック現象を起こす。
幕末の時代の日本がそうだった。
経験がモノを言う時代ではなくなっていたのである。
そういう特殊な時代には特殊な現象が起こる。
経験の浅いはずの若者が世の中を動かす。
幕末の時代の日本がやはりそうだった。
四国土佐藩にひとり。
紀州藩にひとり。
ふたりの若者の自我意識が時空を超えてひとつの意識へと結晶化していったのも、こういう時代背景があったからだ。
坂本龍馬と陸奥宗光。
物語はふたりの脱藩劇からはじまる。

第一部 【新生ニッポン】
天災と人災の狭間の時代
“かみそり男”の謎
四国=死国
陸の孤島=紀伊半島
日本のへそ・吉野
近代化という欺瞞
エントロピーの逆流
エントロピーの落し子たち
ヒーローはしょせん偶像
拝金主義のDNA
快楽主義者
生麦事件の真相
パクス・ブリタニカの威力
二日はやい日清戦争の火蓋
ソウル城の秘密
自業自得の被迫害国家
裏切り民族
元祖裏切り民族
外交の天才
内政の極意
奴隷の反撃
国際版・本能寺の変
伊藤博文暗殺劇
明智光秀は半島人
薩長連合の正体
一大資源国からの凋落
貨幣を握る者が世界を握る
唯物的宗教
鼎の軽重を問う
日ノ本の歴史
人類発祥の地・日本列島
偉大な大英帝国
超越国家
地球の臍
アジアの高峰・日本
歴史を抜き越える
歴史を抜き越える人物
舞台裏の主人公
影の効用
影武者の英雄
英雄の歴史=凡人の歴史
維新前の日本から維新後の日本へ
大久保利通の遺言
(If)もしも・・・
武士の起源
徳川家康の正体
歴史のからくり
最悪のからくり
歴史上唯一の被爆国家
アジアの裏切り国家
面従腹背国家
売国奴の館
小賢しい日本人
ロシア人・陸奥宗光
義経伝説の意味
出羽=ロシア
原日本人はロシア人
縄文人と弥生人の狭間
陸奥宗光の本名
坂本龍馬の正体
虚偽歴史家
ホンモノの歴史家
真の歴史学
新生日本
日本という外国
外国という日本
生まれ変わった日本
北方四島問題
日露同祖論
大正デモクラシーの正体
平成維新→平成デモクラシー
新代日本