第九章 悪意はしょせん阿呆な考え方

文明社会は残念ながらその黎明期から悪意に満ちた世界であったようだ。
更に酷いことに、
現代社会に至るまで時間の経過と共にその悪意性は増長しているようだ。
そして、
その悪意の核心にあるのが、同朋と異邦という考え方である。
言い換えれば、
仲間と敵。
支配者と被支配者。
金持ちと貧乏。
幸福と不幸。
健康と病気。
賢者と愚鈍。
強者と弱者。
天国と地獄。
神と悪魔。
そして最後に、
生と死。
まさに、
同朋はみんな仲間で支配者で金持ちで幸福で健康で賢者で強者で天国にいて神に守られて生きている。
一方、
異邦はみんな敵で被支配者で貧乏で不幸で病気で愚鈍で弱者で地獄にいて悪魔に支配されて死んでゆく。
それなら、
同朋はみんな不老不死のはずだ。
秦の始皇帝は不老不死を追いかけた結果、秦朝は彼一代で滅びた。
結局、阿呆な考え方に文字通り過ぎなかったのである。
だが、そんな輩がいま謳歌している。
放ってはおけない!
逆手を打てばよい!