(その七)二つの芯

宇宙には四つの力があると言う。
宇宙創世の瞬間(とき)に唯一の力から分かれたらしい。
その結果、宇宙は円運動を開始した。
静止の宇宙から運動の宇宙が誕生した瞬間である。
死の世界から生の世界が誕生した瞬間でもある。
爾来、何十億年経っても、宇宙は生命体の謎を明かさず存在し続けてきたが、人類がホモサピエンス、つまり、人間に進化した時点で生死の問題に気づかせた。
今から1万数千年前の出来事である。
四つの力の一つに電磁気力というものがある。
我々が多大なる恩恵を享受している電気の基である力だ。
電気の力の恩恵は自覚している我々だが、磁気の力に対する認識は極めて乏しい。
科学がさして発達していなかった時代に、電気の恩恵を受ける時代にまだ差しかかっていなかった時代に、磁気の力を自覚して人間が今こそ大いなる感謝をすべき時代に至ったのである。
円運動をするようになった宇宙は、二つの芯をその中心に持つようになった。
円運動が実際には楕円運動である証明だ。
真円運動なら中心は一つだけだ。
地球という星の芯も二つあるから、地球の球状も楕円であるし、自転・公転運動も楕円だから朝と夜があり、春・夏・秋・冬の四季がある。
人間の意識が変化するのも、朝と夜、春・夏・秋・冬の四季が為せる業であり、心がころころ移ろい易いのもその所為だ。
地球の二つの芯が地表に表われた場所がイエルサレムと京都である。
京都が平安京、つまり、イエルサレムと命名された所以だ。
西暦794年に長岡京から、当時、山城の地と呼ばれていた京都に都が移され、平安京が誕生した。
その時に既に地球の芯の一つであることを認識していた人間がいたということである。
1922年に相対性理論を発表して世界に驚きを与えたアルバート・アインシュタインが来日して京都から世界にメッセージを送った。
“世界の未来は進むだけ進み
其の間、幾度か争いは繰り返されて
最後の戦いに疲れる時がくる。
其の時、人類はまことの平和を求めて、
世界的な盟主を崇めねばならない。
この世界の盟主たるものは
武力や金力ではなく
あらゆる国の歴史を抜き越えた
最も古く、また、
最も尊い家柄でなくてはならない
世界の文化はアジアに始まって、
アジアに帰る。
それはアジアの高峰、
日本に立ち戻らねばならない。
われわれは神に感謝する。
われわれに
日本という
尊い国をつくっておいてくれたことを・・・”
アジアの高峰日本とは、地球の芯であることの比喩に他ならない。
アルバート・アインシュタインはイエルサレム、つまり、シオンに究極の想いを馳せるユダヤ教徒に与えられる称号ユダヤ人である。
イエルサレムと京都。
二つの平安京。
時空を超えた現象がこの二つの芯では起こり得る。
古都の謎のヒントがここに隠されている。