(その十六)地球の中心

恵美子の父は秦正三である。
春若という芸妓の女将は花若太夫である。
その間に、秦倫子という得体の知れない女が絡んで、1200年の歴史を誇る平安京という都に魑魅魍魎が跳梁跋扈する。
この都は一日本という国の都だけではなく、古今東西の人類のつくった文明社会の古き都であったからこそ、京という名が選ばれたのである。
まさに、地球が楕円球体である限り、中心は二つ要るわけであり、二つの中心の一つが平安京なのである。
そして、もう一つの中心がイェルサレムである。
地政学観点からも、平安京とイェルサレムは、楕円球体の二つの中心に当る。
一方、
言語学的観点からは、平安京とはイェルサレムの日本語訳であり、イェルサレムは平安京のヘブライ語訳である。
更に驚くべき事実がここに加わると、人間全体の学問的見地を超えた、まさに、地球規模的スケールの事実が浮かび上がってくる。
イェルサレムが丘陵にあるのに対して、平安京が盆地にある。
まさに、凸と凹の補完関係にあるのが、イェルサレムと平安京なのだ。
まさに、淡路島と琵琶湖が凸と凹の補完関係にあるのと同じで、更に、地球規模的ときているのである。
「日出る国(Açu)」アジアの臍に当たる日本。
Açuはアジア(Asia)の語源になった紀元前13世紀の頃のフェニキア語だ。
「日沈む国(Ereb)」ヨーロッパの臍に当たるイスラエル。
Erebはヨーロッパ(Europe)の語源になった紀元前13世紀の頃のフェニキア語だ。
まさに、地球の二つの中心に「日出る国(Açu)」と「日沈む国(Ereb)」が置かれ、その中心にあるのが、平安京とイェルサレムだ。
まさに、イェルサレムが魑魅という山の神の世界だ。
まさに、平安京が魍魎という海の神の世界だ。