(その十五)進化の推進者・マンスール・アル・ファラジ

人類史上最強の反逆者は、イエス・キリストだろう。
中世ペルシャにも反逆者がいた。
マンスール・アル・ファラジだ。
そして、時代が更に下って、14世紀のスコットランドにウィリアム・ウォレスという反逆者がいたが、イエス・キリストに優るとも劣らない人物だった。
彼らに共通していることは、体を切り刻まれて死んでいったことである。
イエス・キリストの十字架刑という磔刑はつとに有名だが、マンスール・アル・ファラジやウィリアム・ウォレスはもっと過酷だった。
イスラム教の神は言うまでもなく唯一アラーの神だが、マンスール・アル・ファラジは自分が神だと言い張ったために、同じイスラム教徒によって、過酷な刑を受けた。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」
そうすると、マンスール・アル・ファラジは両腕を切り落とされた。
そして、更に同じ質問を繰り返した。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」
そうすると、マンスール・アル・ファラジは両足を切り落とされた。
そして、更に同じ質問を繰り返した。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」
そうすると、マンスール・アル・ファラジは目を刳り抜かれた。
そして、更に同じ質問を繰り返した。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」
そうすると、マンスール・アル・ファラジは鼻を切り落とされた。
そして、更に同じ質問を繰り返した。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」
そうすると、マンスール・アル・ファラジは舌を抜かれた。
そして、更に同じ質問を繰り返した。
「お前にとって、神は誰だ?」
裁判官の質問にマンスール・アル・ファラジは答えた。
「わたしこそが神だ」と心の中で叫んだ。
そして、マンスール・アル・ファラジは止めを刺された。
この事実は多くの示唆を内包している。
大衆よ!
恥を知れ!