(その十一)逆さまの日本

神無とは、出雲の神がいないことであり、伊勢の神がいることである。
神有とは、出雲の神がいることであり、伊勢の神がいないことである。
神とは出雲の神のことであり、伊勢の神のことではないことになる。
宗教とは、共通の神の概念を有したシンジケートのことであり、神の象徴として神殿を必ず持つ。
キリスト教では教会と呼び、イスラム教ではモスクと呼び、ユダヤ教ではシナゴーグと呼ばれ、仏教では寺と呼ばれ、日本神道では神社と呼ばれる。
神社の数はおよそ11万あると言われているが、官幣大社が62社、官幣中社が26社、官幣小社が5社、別格官幣社が28社、国幣大社が6社、国幣中社が47社、国幣小社が44社ある。
更に、府県社が1,148社、郷社が3,633社、村社が44,934社、無社格が59,997社、合計109,930社が太平洋戦争敗戦時にあった。
その頂点に立つのが伊勢神宮であるが、伊勢神宮の主である天照大神を奉る神社は極めて少ないのに対して、出雲大社の主である素佐乃男命を奉る神社は圧倒的に多い。
全国に八坂神社は2300社あるが、祭神は素佐乃男命である。
「八」の字がつく神は素佐乃男命の代名詞であり、全国に3万5千社あるとされる八幡社も、応神天皇、神功皇后、源氏を奉っているが、元は素佐乃男命である。
出雲大社の主祭神は大国主命となっているが、まさに、因幡の白兎物語によって、
素佐乃男命の娘婿となったのが大国主だ。
まさに、日本の表と裏は逆さまなのである。