第九章 革命の引金

東西冷戦の真の終幕劇は、まさに、これからはじまろうとしている。
今世界で起ころうとしているのは、資本主義の崩壊なのであって、真の共産主義がその姿を現わそうとしているのだ。
中国の急激な経済成長は、その前触れなのである。
なぜならば、現中国共産党政権が、市場開放主義、すなわち、実質自由経済資本主義を維持しようとする限り、必ず、反動現象、すなわち、革命の嵐が吹きはじめることになるからだ。
そして、建前は共産主義、本音は資本主義という自己矛盾を抱えているのだから、当然の帰結となることは間違いない。
これは一体何を示唆しているのだろうか?
現中国共産党政権が採っている、社会主義型市場開放主義に問題があることを、暗に示唆しているのである。
資本主義と自由競争主義とは、表裏一体の関係にある。
ところが、社会主義型市場開放主義は、政府のコントロール下に基づく自由競争資本主義なのが、その正体なのである。
その正体を現わしたのが、世界最大のインターネット「Google」の中国市場からの撤退表明にある。
まさに、中国政府の支配下のインターネットとは、「言論の自由」など一切ない国であることの証明だ。
まさに、建前と本音が極大に乖離した国が、現中国共産党政権の下の社会主義型市場開放主義の中国なのである。
この状態が長続きするわけがなく、必ず、暴発する。
暴発の引金が、超格差社会の出現なのである。