第八章 冷戦の終幕劇がはじまろうとしている

今世界で起ころうとしているのは、資本主義の崩壊なのであって、真の共産主義がその姿を現わそうとしているのだ。
中国の急激な経済成長は、その前触れなのである。
まさに、
資本主義対似非共産主義(実際は社会主義)によって起こされた冷戦はまだおわっていなかったのである。
現に、ヨーロッパ連合(EU)では、嘗ての西側諸国が嘗ての東側諸国を呑みこんだ結果、共倒れしかかっている。
中国では、共産主義社会から逸早く資本主義社会に移行した結果、高度経済成長はしたけれど、その後に、超格差社会が生まれ、その反動で、革命の嵐が吹き荒れる。
いずれにしても、冷戦で敗北した嘗ての東側諸国(共産主義社会)が資本主義社会に移行した最終結果は失敗に終わりそうである。
これは一体何を示唆しているのだろうか?
東西冷戦の結末が、今やっと、その姿を現わそうとしているのだ。
冷戦はアメリカの勝利、ソ連の崩壊によって終戦したのではなかったのである。
冷戦は東西両陣営の崩壊によって終結するのである。
先ず、東側諸国が崩壊し、それまで維持してきた東西諸国の微妙なバランスが崩れることによって、今度は西側諸国が崩壊するのである。
対立する者同士の衝突は、一方が勝利し生き残り、他方が敗北して消滅するのではなく、最終的には、衝突する両者共消滅するしかない。
この法則は、自然の摂理に則している真理であり、人間社会にも適用され、そして、すべての戦争(衝突)にも適用され、延いては、冷戦にも適用されるのである。
東西冷戦の真の終幕劇は、まさに、これからはじまろうとしている。