第七章 より戻し現象が起こる

共産主義国家が資本主義国家に逆戻りすると、身の毛もよだつ、恐ろしい現象が起こる。
東西冷戦が終結して以来、多くの東側諸国が、西側諸国に組み込まれていった。
ヨーロッパ連合(EU)がその典型だ。
嘗て、
東側諸国も革命の嵐が吹いて、共産主義国家になった。
ところが、
冷戦で東側陣営が敗退したため、共産主義化した東側諸国がみんな資本主義化へと逆戻りしていったのである。
まさに、中国と基本的には同じ現象が世界規模で起こっているわけだ。
中国の兄貴分だったソ連(現ロシア)も同じである。
ただ、中国と違うのは、他の旧東側諸国は中国のような経済成長を実現していない点にある。
逆に、ヨーロッパ連合(EU)の問題がここにある。
嘗ての西側諸国が嘗ての東側諸国を助けた結果、共倒れ現象を起こしているのが、ヨーロッパ連合(EU)なのである。
まさに、中国と正反対の現象が起こっている。
これは一体何を意味しているのだろうか?
共倒れしかかっている嘗ての西側諸国が、資本主義に疑問を持ちはじめていることを示唆しているのである。
まさに、今世界で起ころうとしているのは、資本主義の崩壊なのであって、真の共産主義がその姿を現わそうとしているのだ。
中国の急激な経済成長は、その前触れなのである。