第五章 中国に革命の嵐が吹く

日本の後を10倍の規模で追いかけてきた中国に、超格差社会が出現するのは、100%間違いないだろう。
しかも、13億の中国人が全員、日本の嘗てのように中産階級化するのは不可能だ。
このまま中国が高度経済成長を続けるなら、嘗て、共産主義社会であり、今でも建前は、共産主義国家である中国に反動が起きることは100%間違いないところだ。
すなわち、革命の嵐が吹くだろう。
現政権の中国共産党は軍の力で、天安門事件の時のように抑え込もうとするだろうが、政治的イデオロギーの相克で起こった天安門事件と違って、経済的事情の軋轢で起こる暴動は、如何なる力にも屈しない雑草の強さがある。
なぜなら、彼らの貧困にはこれ以上失うものはないからだ。
13億総中国人の中で大半の人たちが、今でも極貧状態で暮らしていることを決して忘れてはならない。
ベトナム戦争は、インドシナ半島のパリとまで云われたサイゴン(現ホーチミン)のグエン・カオキ政権の下、一握りの連中だけが富を享受していたのに対して、大半のベトナム人は極貧生活を強いられていた状況の中で、内戦からはじまったのである。
現中国共産党政権が、市場開放主義、すなわち、実質自由経済資本主義を維持しようとする限り、必ず、反動現象、すなわち、革命の嵐が吹きはじめることになるだろう。
しかも、建前は共産主義、本音は資本主義という自己矛盾を抱えているのだから、当然の帰結となることは間違いない。