第四十三章 超格差社会が意味すること

超格差社会とは、
新しい社会が出現する前触れに他ならない。
つまり、
夜明け前の真暗闇の世界に他ならない。
その鍵を握るのが中国とインドである。
なぜならば、
中国とインドがいま急激な経済成長をしていることが、その理由であることは言うまでもない。
だが、
19世紀初頭の世界の経済地図に戻りつつあるとは、誰も想像できまい。
当時、中国とインドで世界の経済の半分近くを独占していたのだから。
ところが、
その後の100年間で、世界の経済地図は欧米諸国によって描きかえられて、現在に至っている。
まさに、新しい社会の出現とは、歴史の呼び戻し現象を示唆している。
そこで、
新しい社会への鍵を握る中国とインドが、実は、正反対の性格を有した国であることに、着目しなければならない。
既述したように、
インドという国は、3500年の歴史を持った差別社会の国である。
他方、
中国という国は、5000年近い歴史を持った易姓革命、つまり、実力主義の国なのである。
従って、
インドが世界の経済の鍵を握れば、世界は間違いなく、超格差社会に邁進するだろう。
だが、
中国が世界の鍵を握れば、世界は間違いなく、革命の嵐が吹き荒れるだろう。