第四十二章 見直す時期がやって来ている

“あの人は品(品位)がある”
何気なく使う言葉だが、実は、品(品位)という言葉は、日本では皇室の人たちだけに使われる言葉だった。
天皇の位を一品(いっぽん)位と云い、以下、皇后を二品(にほん)位といった具合に、品位がそれぞれ与えられている。
与えられているというより、自分たちでつけた位だ。
一方、
皇室以外、すべての日本人に与えられる位を官位と云う。
太政大臣(総理大臣)、左大臣、右大臣、大納言、中納言、小納言といった具合で、幕府の頭領だった征夷大将軍は、現在で云えば、防衛大臣みたいなものだ。
摂政・関白は、皇室と皇室以外との間に置く、緩衝役みたいなもので、皇室の外戚を1300年間続けてきた藤原家が独占してきたものだ。
藤原五摂家とは、鷹司家、近衛家、西園寺家、一条家、九条家だけが独占し、貴族の中でも特別扱いしてきたわけだ。
だから、庶民の美智子后も雅子后も徹底した差別のいじめを受けてノイローゼになったのである。
まさに、
真の権力は、階級に列挙されないことが、現代社会まで踏襲されている化石的証拠物件だ。
官位と品位の違いがその証明であることを、見事に表わしている。
皇室の嫁いだ庶子の美智子妃や雅子妃が、皇室内で差別を受けているのが、見事に表われている。
藤原氏という天皇家の外戚は、自分たちを真の権力だと勘違いしているのである。
まさに、
人間という生きものは、かくも悪意に満ちたものであると同時に、かくも愚かな生きものである証明が、差別の意識に見事に顕れている。
“自分は偉いのじゃ!”
とみんな勘違いして他者を差別して自己満足し、実は、自分自身が差別されているのである。
このような馬鹿げた人間社会をいい加減見直す時期がやって来ている。