第二十三章 IT(情報化)時代が生んだ虚構ビッグビジネス

1971年8月15日。
ニクソン大統領が訪中の前哨戦として、金とドルの交換停止を発表した。
いわゆる、ニクソンショックだ。
世界の基軸通貨ドルの公式の陥落表明の日だ。
1985年9月22日。
ニューヨークのプラザホテルで開催されたG5(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本の蔵相会議)において、ドル安容認のプラザ合意が発表された。
世界の基軸通貨ドルの実質の陥落表明の日だ。
そして、世界経済は、投資経済(実体経済=モノづくり経済)から投機経済(仮想経済=マネー経済)に移行していった。
まさに、マネーゲームの開始ゴングが鳴らされた瞬間(とき)だった。
そして以来、現在に至るまで、世界経済はバブル経済の繰り返しを重ねているのである。
まさに、バブル経済は、戦争の形を変えた姿に他ならない。
戦争には、必ず、闇の商人が跳梁跋扈する。
つまり、武器商人が金儲けに奔走する。
バブル経済という戦争にも、必ず、闇の商人が跳梁跋扈する。
つまり、マネーゲームをするいわゆる一般投機家という連中だ。
言い換えれば、マネーゲームに奔走する金融機関そのものである。
彼らこそ、現代バブル経済という戦争で金儲けする闇の商人に他ならない。
そして、彼らの金儲けの道具となったのが、マスコミに他ならない。
まさに、彼らこそ、IT(情報化)時代が生んだ、偽のビッグビジネスの推進者に他ならない。
そしてそういった背景を下に、虚構に満ちたビッグビジネスが雨後のたけのこのように出現した。
ライブドア事件など、まさに、その典型である。
しかも、虚構に満ちた企業を株式上場するのに手助けしたのが、経団連のトップであり、トヨタの元社長であったことが、今回のトヨタ問題の根源にあるのだ。