第十八章 ロボット化人間のするべきこと

文明社会には、功罪両面があるのに、我々文明人は、利便性という文明の功的側面しか見ていない節がある。
いくら寒くても、いくら熱くても、エアコンで快適な暮らしができるのも、文明の功的側面だ。
その代わりに、地球温暖化を促進させているのは、文明の罪的側面だ。
どんな遠くでも、自動車や電車ですぐに辿り着くことができるのも、文明の功的側面だ。
その代わりに、人間の脚力を弱体化させ、延いては、病気に対する抵抗力を失っているのは、文明の罪的側面だ。
どんな計算でも、計算機で簡単に計算できるのも、文明の功的側面だ。
その代わりに、暗算ができない人間が多くなったのは、文明の罪的側面だ。
どんな複雑な場所にでも、ナビで簡単に辿り着くのも、文明の功的側面だ。
その代わり、自分勝手な運転する人間が多くなって、交通事故が多くなっているのは、文明の罪的側面だ。
そして、文明の最大の罪的側面は、人間をロボット化してしまった点にあることを、我々現代人は、いまだ自覚していないようである。
ロボット化された人間のことを、マニュアル人間と言い換えてもいいだろう。
つまり、マニュアル(手引き書)がなければ、何もできない人間になってしまったのをロボット化と言うのである。
言い換えれば、何も考えることができなくなった人間をロボット化人間と言うのである。
そこで、我々現代人がロボット化すればするほど、パワーアップする怪物がいる。
それがマスコミだ。
マスコミとは、まさに、大量ロボット化マシーンなのである。
マスコミが悪の巣窟である所以がここにある。
嘗て、チャールズ・チャップリンが「モダンタイムズ」という映画をつくって、将来の人間社会がロボット化することに警鐘を鳴らしたが、まさに、50年の時を経て、いま、実現しようとしているのである。
現代科学の粋を駆使して、次から次へと最新のロボットが開発され、青少年の技術者の卵を夢中にさせているが、まさに、身の毛もよだつような恐ろしい大人の出現の前触れを髣髴させる。
何れにせよ、ロボット化の時代になればなるほど、マスコミの権力は巨大化していくのである。
そんな中で、我々ひとり一人がどう対処すればいいのだろうか?
先ずは、テレビを見ない運動をすることが第一番だろう。
まさに、テレビボイコット運動をすることだ。