第十四章 身の毛もよだつ恐ろしい社会

主権在民の民主主義社会の政治家が、世襲制で選ばれ、その中から、実質、日本の国家元首である総理大臣になる。
最近の歴代総理大臣を列挙してみよう。
鳩山由紀夫、麻生太郎、福田康夫、安倍晋三、小泉純一郎、橋本龍太郎、小渕恵三・・・・といった具合に延々と続く世襲政治家の首相の羅列だ。
これで、国民の、国民による、国民のための政治などできるわけがない。
“人民の人民による人民のための政治を”と高らかに謡った、アメリカ合衆国第16代大統領アブラハム・リンカーンのこの言葉は、1861年のものだから、150年の時が経過しているのに、未だに、世襲制で国家元首が選ばれている日本という国が、主権在民の民主主義社会などと、口が裂けても言えない。
そんな日本が、泡沫の中産階級化社会を経て、超格差社会が今や登場しようとしているのである。
現在でも、日本は格差社会に突入している。
1億2000万人の日本人の中、億万長者の数は150万人いる。
まさに、およそ、100人に一人が、日本では億万長者なのである。
10,000人に13人の億万長者がいる世界と比して、10,000人に100人の億万長者がいる日本だから、金持ちが相当いることになる。
まさに、一億総日本人が中産階級化社会していた証左でもある。
ところが、その日本で、100万人に13人しかいない超金持ちに変貌するとしたら、今までの億万長者はどうなるのだろう。
10,000人に100人の億万長者がいたのだから、100万人に10,000人の億万長者がいたことになり、10,000−13=9,987人の億万長者が消えることになる。
まさに、日本では、医者、宗教者、弁護士、芸能人、プロスポーツ選手といった150万人の億万長者の部類に入っていた連中の大半は、やがて、貧乏に舞い戻るだろう。
ましてや、
それ以下の大半の日本人の暮らしは一体どこまで落ちるだろうか?
そんな日本社会を想像してみるがいい。
まさに、身の毛もよだつような恐ろしい社会だろう。