第十三章 絵に描いた餅の現代民主主義社会

9万人の超金持ちは支配者になり、67億9991万人の超貧乏は被支配者になる。
言い方を変えれば、9万人の超金持ちは王族になり、67億9991万人の超貧乏は奴隷になる。
王族を現代風に言えば、政治家、高級官僚、大企業から成る財界人といったところだろう。
政・官・財癒着構造社会という日本の十八番だが、先進社会で蔓延しだしている。
現に、世襲政治家という日本の十八番が、先進社会で蔓延しだしている。
まさに、現代版王族だ。
そして、医者、宗教者、弁護士、芸能人、プロスポーツ選手といった850万人の金持ちの部類に入っていた連中の大半は、やがて、奴隷に舞い戻るだろう。
王族が支配する奴隷社会では、彼らは、所詮、支配の道具に過ぎないからだ。
超格差社会、つまり、現代版奴隷社会の構図に他ならない。
文明社会の歴史を辿ってみれば、より戻し現象が起こっている証左である。
現代社会に生きる我々人間にとって、古代、中世、近代、そして、現代と辿ってきた歴史は、人間解放の歴史だと思い込んできた。
古代は奴隷社会、つまり、支配者側の王族と被支配者側のその他で構成された社会が古代だった。
支配者側の中に、祭司(宗教者)や側近(現代版役人、商人、医者、弁護士、芸能人、プロスポーツ選手といった連中)がいたが、彼らも、所詮は、王族のように私有財産は認められておらず、被支配者側に組み込まれていた証拠だ。
まさに、虎の威を借りた狐たちだ。
まさに、寄らば大樹の蔭たちだ。
中世は荘園社会、つまり、王族から祭司(宗教者)や側近(現代版役人、商人、医者、弁護士、芸能人、プロスポーツ選手といった連中)だけが土地の私有(財産)を認められた社会が中世だった。
近代は立憲君主社会、つまり、王族以外の祭司(宗教者)や側近(現代版役人、商人、医者、弁護士、芸能人、プロスポーツ選手といった連中)たちが市民権を得た社会が近代。
まさに、貴族や特権階級が支配者側についた社会だ。
そして、
現代は民主主義社会、つまり、主権在民の社会が現代である。
まさに、表面上は、支配・被支配二層構造の差別がない社会だ。
ところがである。
支配・被支配二層構造の差別がないはずの、主権在民の現代民主主義社会で、世襲が横行しているのだ。
まさに、主権在民の民主主義社会など、所詮、絵に描いた餅に過ぎなかったのだ。