第五章 宗教は元祖組織論

12000年前の文明社会誕生以来、今からおよそ200年前に起こった産業革命がきっかけで近代社会に入ってから、宗教と政治を分離すべきという風潮が現れた。
いわゆる政教分離論である。
ところが、
祭政一致論が、古代および中世においての常識であった。
まさに、
多神教は、祭政一致論派の証明に他ならない。
一方、
一神教は、政教分離論派の証明に他ならない。
この事実は一体何を示唆しているのか?
まさに、
民主主義と宗教は対立要因であることを示唆しているのである。
なぜなら、
近代の最大の目玉商品こそ、民主主義に他ならないから。
そして、
民主主義社会とは、個人主義社会と言い換えてもいいだろう。
まさに、
欧米社会が、個人主義社会といわれる所以である。
現に、
近代社会の幕開けを実現させた欧米社会は、個人主義社会に他ならない。
逆に言えば、
古代奴隷社会、中世封建社会は、組織社会に他ならない。
そして、
組織社会の中心に、アンチ民主主義、つまり、専制社会の旗印として宗教が君臨していたのである。
まさに、
宗教とは、組織社会のナショナルフラッグに他ならなかったのである。
そして、
戦争とは、このナショナルフラッグの下に集った国家が行う殺し合いに他ならないのである。
だから、
戦争の影には、必ず、宗教的対立が潜んでいるのである。
まさに、
戦争=国家の対立=組織の対立=宗教の対立の証明に他ならないのである。
そして、
21世紀に入って、新しい戦争形態として登場したテロ戦争は、戦争=国家の対立=組織の対立=宗教の対立を見事に示しているのである。