第二章 猿回し=モンキービジネス

差別意識が強かった時代の日本には、猿回しがありました。
欧米社会には、猿を道化に使う慣習がありません。
猿が物真似する概念がないわけです。
ところが、
欧米社会でも、姑息な商売を“Monkey business”と言って、狡猾な人間の商売を蔑みます。
何でも他人の真似をする人間は、人間ではなく猿だと云うわけです。
高度経済成長をしていた昭和30年代から40年代の日本を、欧米社会は軽蔑していた所以が“Monkey business”にあったからです。
そして今、
中国が“Monkey business”を展開しているわけです。
そして今、
アジアが“Monkey business”を展開しているわけです。
一方、
欧米社会は、文明社会の過渡期に差しかかっています。
アメリカでも、ヨーロッパでも、文明社会の過渡期に差しかかっています。
ヨーロッパ連合が破局を迎えようとしている前触れが、ギリシャの破綻であり、ポルトガルの破綻であり、スペインの破綻であり、アイルランドの破綻であり、そして、締め括りはイタリアの破綻でしょう。
まさに、
人類が猿から進化したとするなら、なぜ、猿が今でも存在するのでしょうか。
猿でもいまだに進化できていない猿がいるわけです。
では、
進化して人類になった猿と、進化できないで猿のままでいる猿とは、一体何処が違うのでしょうか。
まさに、
“地獄の一丁目には閻魔大王さんがいて、嘘をついたら、盗んだら、人殺しをしたら、悪いことをしたら、自殺したら、あの世で地獄に行かなければならない”
という考え方を、子供の頃に親を中心に大人から叩き込まれ、そういう親や大人たちも、彼らの親やその頃の大人たちから、同じ考え方を叩き込まれ、いまだに進化できていない猿まで辿り着くわけです。
いつか、人類が進化した最先端の生きものが、人類を見て、なぜ人類が今でも存在するのかと思われる時代がやってくることを示唆しているのです。