第七十九章 この世的成功=この世的失敗

この世的成功者は過去・現在・未来に「想い」を馳せて生きます。
この世的成功とは過去・現在・未来に「想い」を馳せた結果です。
過去・現在・未来に「想い」を馳せて生きることが、悩みや苦、そして、死の恐怖に苛まれる原因です。
従って、
この世的成功者の死は随所にありません。
つまり、
生も死も随所にないのがこの世的成功に他ならないのであり、生が好くて、死は悪いとする好いとこ取りの相対一元論に他ならないのであり、生と死は補完関係にあるとする二元論の本質、つまり、三元論に則していません。
結局の処、成功という定義自体が成功・失敗という好いとこ取り相対一元論の
落とし穴に他ならず、健康・病気という好いとこ取り相対一元論で以って、病気の不在概念に過ぎない実体のない健康を追い求めているのと同じ落とし穴にはまっているのであります。
成功とは健康と同じで一時性のものに過ぎず、永遠のものではないのです。
健康が病の甲状態であり、生きている限りはいずれ病の乙状態になり、更に病の乙状態から病の丙状態、つまり、病気になるように、成功は失敗の甲状態に過ぎず、いずれは失敗の乙状態から、失敗の丙状態、つまり、この世的失敗に必ずなるのであります。
この世的成功は、この世的失敗でもあるのです。
この世的成功を成し遂げた者は必ずこの世的失敗をも成し遂げるのです。
あなたはこの世的成功を希求しても、この世的失敗は忌避しているのではないですか?
そんな生き方をしているなら、真の失敗は間違いありません。