第五十二章 二元論の限界

二元論の正体は言います。
“好きな世界と嫌いな世界が同一世界に存在すると考えるから、好きと嫌いを別のものと考える。
“富める者の世界と貧しい者の世界が同一世界に存在すると考えるから、富める者と貧しい者を別のものと考える”
“健康な者の世界と病気の者の世界が同一世界に存在すると考えるから、健康な者と病気の者を別のものと考える”
“幸福な者の世界と不幸な者の世界が同一世界に存在すると考えるから、幸福な者と不幸な者を別のものと考える”
“善人の世界と悪人の世界が同一世界に存在すると考えるから、善人と悪人を別のものと考える”
“賢い者の世界と愚かな者の世界が同一世界に存在すると考えるから、賢い者と愚かな者を別のものと考える”
“支配者の世界と被支配者の世界が同一世界に存在すると考えるから、支配者と被支配者を別のものと考える”
“強い者の世界と弱い者の世界が同一世界に存在すると考えるから、強い者と弱い者を別のものと考える”
“男の世界と女の世界が同一世界に存在すると考えるから、男と女を別のものと考える”
そして、
“生きている者の世界と死んだ者の世界が同一世界に存在すると考えるから、生きている者と死んだ者を別のものと考える”

三元論の正体は言います。
“好きな世界と嫌いな世界は別世界に存在すると理解すると、好きと嫌いを別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“富める者の世界と貧しい者の世界は別世界に存在すると理解すると、富める者と貧しい者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“健康な者の世界と病気の者の世界は別世界に存在すると理解すると、健康な者と病気の者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“幸福な者の世界と不幸な者の世界は別世界に存在すると理解すると、幸福な者と不幸な者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“善人の世界と悪人の世界は別世界に存在すると理解すると、善人と悪人を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“賢い者の世界と愚かな者の世界は別世界に存在すると理解すると、賢い者と愚かな者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“支配者の世界と被支配者の世界は別世界に存在すると理解すると、支配者と被支配者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“強い者の世界と弱い者の世界は別世界に存在すると理解すると、強い者と弱い者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
“男の世界と女の世界は別世界に存在すると理解すると、男と女を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”
そして、
“生きている者の世界と死んだ者の世界は別世界に存在すると理解すると、生きている者と死んだ者を別のものと考えられなくなる、つまり、同じものであることが理解できる”

詰まる処、魂や霊といった、いわゆる生きている者の世界(この世)と死んだ者の世界(あの世)を輪廻転生する世界観など、二元論つまり生きている者の世界(この世)だけに通用する考え方であるという自己矛盾に陥っていることが明白になる。