第四十九章 二元論の正体

実践することで理解した者は体全体の知恵を得ることができ、ほんものになることができます。
知るだけで実践しない者は自他の区分けをする自我意識(エゴイズム)を自分だと錯覚するにせものになります。
ほんものは本音一元の絶対的「生」で生きるから、絶対的「死」で死ねる。
にせものは本音・建前二元の相対的「生」で生きるから、相対的「死」で死ななければならない。
絶対的「生」、絶対的「死」には「苦」は一切ない。
「苦」とは相対性にある。
ほんものとは絶対的な生き方をする者に他なりません。
にせものとは相対的な生き方をする者に他なりません。
従って、
ほんものとは、自分独りの世界で生きているから、他者はすべて映像であることを理解しています。
にせものとは、自他の区分けをする世界で生きているから、他者も実在だと錯覚しています。
詰まる処、自分(内界)独りだけが実在で、他者(外界)は映像であることを理解した者がほんものの生き方をし、自分(内界)と他者(外界)を同じ世界だと勘違いする者がにせものの生き方をするのです。
自他の区分けをするにせものが自他同一視する。
二元論の正体がここにあるのです。