第四十八章 知ること・理解すること

わたしたちは知性を知識だと勘違いしています。
知性の本質は理解することであり、知ることではありません。
では理解することと、知ることの違いは何でしょうか。
知ることは、実践することではありません。
従って、実践が後に続かなければ意味はない。
つまり、知ることとは頭だけの知識に他ならない。
理解することは、実践が伴っている。
従って、理解即実践である。
つまり、理解することとは体全体の知恵に他ならない。
文明を発達させてきた現代人は、知ることが知性の本質だと勘違いしてきたようですが、知ることだけでは不充分、否、却って、知るだけでは理解する阻害要因になっていると言った方が正しいでしょう。
体に覚えさせてはじめて知性を発揮したことになるのに、頭で知っただけで知性を発揮していると思い込んでいるのが、西洋がリードしてきた文明社会なのです。
まさに、二元論の好いとこ取りの発想です。
知性を知識と知恵の功罪両面に区分けしたことが二重の錯覚に他なりません。