第三十四章 どうしようもない生き物

病気とは健康のための病気である。
病気の実相がここにあります。
健康の幻想がここにあります。
ところが、わたしたち人間は幻想を追い掛け、実相を忌み嫌う。
病気とは健康のための病気であるのに、病気を忌み嫌っては健康には絶対になれない。
幸福を追い掛け、不幸を忌み嫌う。
不幸とは幸福のための不幸であるのに、不幸を忌み嫌っては幸福には絶対になれない。
富を追い掛け、貧を忌み嫌う。
貧乏はお金持ちのための貧乏なのに、貧乏を忌み嫌ってはお金持ちには絶対になれない。
天国を追い掛け、地獄を忌み嫌う。
地獄は天国のための地獄であるのに、地獄を忌み嫌っては天国には絶対に行けない。
神を追い掛け、悪魔を忌み嫌う。
悪魔は神のための悪魔であるのに、悪魔を忌み嫌っては神は絶対にやって来ない。
そして、
死とは生のための死である。
死の実相がここにあります。
生の幻想がここにあります。
ところが、わたしたち人間は幻想を追い掛け、実相を忌み嫌う。
死とは生のための死であるのに、死を忌み嫌っては充実した生を絶対に送れない。
『今、ここ』とは昨日・今日・明日のための『今、ここ』であるのに、『今、ここ』を忌み嫌っては昨日・今日・明日は絶対にやって来ない。
ところが、わたしたち人間は幻想(映像)である昨日・今日・明日を追い掛け、実相である『今、ここ』を避けて生きているのです。
どうしようもない生き物です。