第三十二章 死の実相(3)

星(恒星)の死とは、自らの重力に押し潰されてブラックホールになることです。
惑星の死とは、ブラックホールになった親星(恒星)の重力に吸い込まれることです。
つまり、重力によって収縮する最終段階が死なのです。
わたしたちの宇宙は、137億年前にビッグバンによって誕生したと言われ、その直後に重力が先ず枝分かれして、更に、強い力、弱い力、電磁気の力と分岐し、その過程の中で、正物質と反物質のX粒子が対消滅して光が誕生して以降、ずっと膨張を続けている。
風船を膨らませ続けるといつか破裂して収縮に転じ元に戻るが、その風船は二度と膨らませることはできない。
何故なら穴が開いているからです。
宇宙も風船と同じメカニズムです。
ビッグバンが誕生。
膨張と収縮が生。
穴の開くブラックホールが死。
従って、生、つまり、人生とは必ず膨張と収縮で成り立っている“運動の光と音の世界”であり、死(誕生)とは“静止の暗闇と沈黙の世界”であるのです。
誕生とは重力による光の誕生に他ならない。
死とは重力による光の消滅に他ならない。
まさに、五感(五観)の誕生に他ならない。
まさに、五感(五観)の死に他ならない。