第三十一章 死の実相(2)

星(恒星)の死であるブラックホールとは、重力が極大状態になることを指します。
星(恒星)とは自ら光を発する星のことです。
太陽がそうです。
地球は惑星なので自ら光を発することはできませんがやはり重力はあります。
だから、宇宙の旅に出るには重力に抗うだけの速度で宇宙に向かって飛び立たなければなりません。
その速度を脱出速度と言います。
地球の脱出速度は、高度によって変わりますが、およそ秒速10KM、つまり、時速36000KMの速度でなければ地球から離れることはできません。
一方、自ら光を発する太陽の脱出速度は秒速620KMですが、若しも、太陽の重力がもっと大きくなり、脱出速度が秒速30万KMを超えると、自ら発する光さえも飛び立つことができなくなり、周りの宇宙からは見えなくなります。
光の速度が秒速30万KMだからです。
星は存在するのに見えない。
それをブラックホールと言うのです。
自らの重力に押し潰された星とも言えるわけで、まさに星(恒星)の死であります。
自らの生命力(光)を発する物体にとっては自らの重力に押し潰されることを死と言うのであります。
一方、太陽(恒星)の子供(惑星)である地球の死は、太陽の死によって吸い込まれてやはり死ぬのです。
わたしたち人間が死ぬのも、地球の重力に吸い込まれて死ぬわけで、まさに母なる大地に戻るのが死であります。
死とは、自分を生んでくれた親との重力のバランスが崩れた時にやって来るのです。