第二十七章 夢と現実の違い

夢の中では存在しない時間とは、過去・現在・未来という水平世界の実時間であることは言うまでもありません。
従って、
夢の世界では、『今、ここ』という垂直世界の虚時間が存在する。
所謂現実と称する動画面(アニメーション)は運動する水平世界。
所謂夢と称する静止画フィルムの一コマは静止する垂直世界。
“いや!夢の中の世界は静止画面ではなく、動いている!”と反論される方が殆どでしょうが、残念ながら、夢は動画面(アニメーション)ではなく、静止画フィルムの一コマに過ぎません。
流れる(動く)実時間の存在しない世界では、動画面(アニメーション)はあり得ません。
映写機が回転していないのに、映画が映る訳がないのと同じ理屈であります。
若し、夢の中の世界が動画面(アニメーション)であるなら、流れる(動く)実時間が絶対存在している筈で、訳のわからない夢、唐突な夢、会ったこともない人物が登場する夢、時代を超えた夢・・・など絶対無く、目が覚めている時の所謂現実と何ら変わりはない筈です。
動くとは時間(実時間)の存在を前提としているからです。
夢が恰も動画面(アニメーション)のように錯覚するのは、目が覚めている時と同じように、夢の中でも五感(五観)が機能しているからに他なりません。
しかし、目が覚めている時のように、全五感(五観)がフル機能しているわけではありません。
結局の処、
目が覚めている場合と、眠っている場合の違いとは、五感(五観)の機能の程度差だけに過ぎず、所詮は映像の世界であるのです。
“死は随所にある”のです。