第十八章 厳粛な自然の法則

科学の力で平均寿命を80才まで伸ばした人間もいますが、自然の食物連鎖の法則で平均寿命が30才にも満たないようにされた人間もいて、結果的には依然人口が爆発的増加をしているのですから、自然の食物連鎖の法則は厳しい反応をこれからも人間にしてくる筈です。
人口が減少している先進国にとって、人口が急増しているのは後進国であって、自分たちの責任ではないと思っているでしょうが、それは大きな間違いであります。
数の少ない先進国が、数の多い後進国から搾取してきた結果であります。
近代社会になって人口が急増したのであって、近代社会以前の後進国では人口は急増などしていなかった。
欧米列強帝国主義が植民地政策を採って後進国から搾取しだした結果、自己防衛本能の一環として人口が増えだしたのです。
これは明らかに自然の食物連鎖の法則の為せる業であります。
シマウマを食べるライオンが、今日の糧だけでなく、明日の糧も見込んでシマウマを大量に殺すようになると、シマウマは本能的に絶滅を怖れて大量の子供を生むようになる。
食う側(支配者側)が余計な食う量を増やすと、食われる側(被支配者側)は余計な食われる量を増やす。
それが自然の食物連鎖の法則であり、延いては、食う側(支配者側)も、食われる側(被支配者側)も、自然の食物連鎖の法則を破った罰として絶滅させられるのです。
従って、他の生き物の自然の社会では、決して余計な食う量を増やすことはしません。
今日の糧だけで満足するのです。
人間社会だけが、今日の糧だけで満足せず、明日の糧まで溜め込もうとする。
その結果、支配・被支配二層構造社会を形成してしまい、オス社会を形成してしまい、世襲・相続の差別制度まで形成してしまい、挙句の果てに、差別・不条理・戦争の横行する社会にまで行き着いてしまったのです。
この悪循環はピークにまで達しています。
従って、あとを待ち受けているのは、自然の食物連鎖の法則の厳しい対応による絶滅の事態であります。
現に、カエルといった両生類は絶滅の危機に陥っており、世界の珊瑚も海温があと4℃上がると絶滅すると言われ、哺乳類の北極熊や鯨も絶滅の危機に直面しています。
これらの現象はすべて人間の為せる業であり、後進国において平均寿命がますます低くなる一方で人口が急増しているのと呼応しており、これらの現象の元凶は、先進国が自分たちの欲望のために搾取を続けていることにあるのです。
近代に入って人口が急増しはじめた原因であります。
今日の糧だけで満足せず、明日の糧まで追い求めるのが原因であります。
拝金主義とは、今日の糧だけに満足せず、明日の糧、明後日の糧、・・・、死ぬまでの糧を追い求めることであり、超拝金主義とは、今日の糧だけに満足せず、明日の糧、明後日の糧、・・・、死ぬまでの糧、更には、死んだ後までの糧を追い求めることに他なりません。
この悪循環現象を食い止めるには、“生と死を超える”という三元論の全体観に辿り着くしか方法はないのであります。