第十一章 好い死=納得(満足)できる死

自我意識(エゴ)の一番の好物が、猜疑心と向上心(プライド)です。
つまり、過去と未来に想いを馳せることです。
自我意識(エゴ)の一番の苦手が、納得(満足)心です。
つまり、『今、ここ』を生きることです。
従って、成熟した自我意識(エゴ)とは納得(満足)心のことです。
納得するとは、何事も自分で決めることです。
つまり、自己完結能力です。
自我意識(エゴ)は実に狡猾で、何事も自分で決める振りをして実は絶対に自分で決めることはせず、他者に決定させ、責任を擦りつけます。
つまり、自己完結能力はゼロです。
この世的成功者は悉くこの一面を具えています。
この世的成功=この世的失敗の所以であります。
従って、目差すべき成熟した自我意識とは、何事にも納得(満足)し、何事も自分で決定することです。
つまり、独りの世界観を持つことであります。
自分だけが実在であり、他者はすべて映像であることを自覚することです。
自他の区分け意識が幼稚な自我意識(エゴ)であり、自分だけが実在であり、他者はすべて映像であることを自覚する意識が成熟した自我意識(エゴ)であります。
自我意識(エゴ)は突然の死を誘導します。
成熟した自我意識(エゴ)は納得(満足)の死を誘導します。
無意識は自然死を誘導します。
自然死と納得死(満足死)は自殺であります。
病死や事故死といった突然死は他殺であります。
人生最期の結論である死を好いものと捉えるには、納得(満足)できる死でなければなりません。
納得(満足)できる死あってこそ、納得(満足)できる生(人生)を送ることができるのであります。