第七十九章 開放型自由社会主義―経済モデル(5)

売買が介入しない経済行為

「経済」という言葉を辞書で調べて見ますと「国を治め人民を救うこと。経国済民」又、「人間の共同生活の基礎をなす財・サービスの生産・分配・消費の行為・過程、並びにそれを通じて形成される人と人との社会関係の総体」とあります。
もう一つの意味で「費用・手間のかからないこと」と言う意味も書かれています。
「人間の共同生活を維持する上に必要な物やサービスを、費用や手間をかけずにつくりだし・分け合い・消費する仕組みで、人間がいきいきと生活すること」と言い換えることができます。
儲け(利益)とか金利とかの概念は全く含まれていないわけです。
すでに破綻した社会主義や、いまや行き詰っている資本主義は、組織が利益を追求する仕組みであります。
これからやって来る「開放型自由社会主義」の「高度自由社会」では、自分が持つ技能や力を賃金の対価としての労働として提供するのではなく、物をつくりだすための重要な知的資本財として組織運営に参加する仕組みになります。
全員が資本家であり各々自立した個人が対等な立場で自らの仕事に意欲と志を持って努力することになるのです。
「開放型自由社会主義」では、個人の衣食住など生活に必要とするものは保障されている訳ですから、利益を追求する経済行為の必要はありません。