第七十二章 開放型自由社会主義―政治モデル(4)

気力の一生

「開放型自由社会主義」の根底に流れているのは、個人の目覚めと自立であります。
世襲・相続に拘泥しないで生きていくには自立心が不可欠です。
生きていく上で誰にでも必ず訪れる人生の岐路に立った時に、我々人間は知識があるがゆえに、どうしても困難を避け安易な道を選択してしまいがちです。
そのことは結局、また訪れるであろう岐路においても同じ容易な道への選択という鼬ごっこに嵌り込み、一生逃げ続ける人生になります。
困難な道を覚悟して敢えて進み、立ちはだかる大きな壁を前にしても引き返すことなく挑む。
跳ね返されても粘り強く何度も挑み、壁を乗り越える事が出来た時、今まで困難と思っていた事が困難でなくなり、延いては肉体的・精神的成長の糧となるのです。
茨の道を進むことは誰にでも出来る事ではありません。
気力を備えていなければ出来ない事です。
我々人間の生命エネルギー(Eran)とも言われる「気力」を養うには有言実行するしかないのです。
現代の日本の政治家に欠けているのがこの有言実行する「気力」ではないでしょうか。
気力の一生とは、独りの人間として人生を意識して生き続ける事であり、自らの個性に目覚め、使命を全うすべく完全燃焼する一生であり、本来の我々人間の姿がそこにあると思われます。