第七十章 開放型自由社会主義―政治モデル(2)

憲法問題

諸外国は常に自国の憲法を見直し、その時代時代に合ったものにする努力を重ね、都度憲法改正を行っています。
各国の憲法制定後の改正回数を調べてみますと、アメリカ18回、フランス16回、ドイツ51回、イタリア14回、オーストラリア3回、中国3回、韓国9回となっています。
制定後62年間、ただの一度も改正されたことがない憲法は日本だけで、世界中を見渡してみても極めて異例なことです。
現在の日本国憲法は、制定後一度たりとも改正されたことがないと申しましたが、歴史を遡ってみますと日本の国家憲法が改正されたのは、歴史上たったの3回です。
聖徳太子が制定した十七条憲法が日本国家として初めての憲法であり、この憲法は江戸時代まで続きました。
その間に大宝律令や大化の改新、武家政治による武家諸法度などがありますが、これらはあくまで現代流に言えば、新旧法律の改定であって、憲法の改正ではありません。
そして明治維新によって明治天皇が制定した五カ条の御誓文に基づく新しい明治憲法が2回目です。
この憲法は太平洋戦争でアメリカに敗戦するまで続きました。
そして現在の日本国憲法です。 
アインシュタインが『日本が人類歴史の始まりの地であり、日本で始まり、日本で終わる』と1922年に日本から世界に発したメッセージを、当時のフランクリン・ルーズベルト米国大統領が本気で捉えたのを受けて、戦後アメリカ政府がこのことを重視し、白人による世界支配をする為には、日本という国を封印しておかなければならないと考えた上で作り上げられたものなのです。
当時、この憲法を立案・制定したGHQ司令官のマッカーサー元帥は、その後の自叙伝で「あの憲法は悪魔の憲法だった」と洩らしているのです。
その悪魔の憲法を、金科玉条のごとく改正しようとしない政治家が多数いるのが現状なのです。
戦前の日本人精神が敗戦によって凋落の一途を辿って、「一億総無責任体制の国」日本が誕生したのは決まっていたプログラムであり、そのプラグラム通りに進んでいるのが現実と言えるのではないでしょうか。
最近になって、日本国憲法を立案・制定した当事者であるアメリカの政府高官が、日本国憲法の改正を認めるような発言を行っております。
今こそ我々日本国民がこの憲法問題にもっと関心を持ち、憲法改正の機運を高めていくべきです。
憲法改正によって初めてアメリカからの自立が可能になり、自己完結できる自立国家となるのです。
いつまでも他人に頼る人生を送っていては腑抜けになってしまいます。
それは、個人も国家も同じことなのです。