第六十五章 高度自由社会(3)

自立と自由

これからやってくる社会においての新しいものさしが示される事は非常に重要な意味を持ちます。
価値観をベースにしたそれぞれの判断基準は、他人つまり組織から与えられた基準によるものではなく、また自分自身を中心に据えて利己的に考えた基準でもない、全体の中の部分すなわち一構成員である自己をしっかりと認識した上で考えられる事です。
他人から与えられることは延いては他人を意識することにより、自分の本音との矛盾を束縛に感じる事が積み重なる結果、他人に対する敵意が生れ、ときには争いにまで発展してしまう。
一方、自分自身を中心に据え利己的になると、周りとのギャップに孤立感を持ち、同じように敵意を生んでしまう。
自分自身を中心に考える事が一見自立しているように思われますが、実はそうではありません。
まず全体をよく見渡し、全体の一構成員である自分の真の役割は何であるかを見出した中で、浮き彫りになった「ものさし」で測る。
自己の真の役割を発見し、しっかりと認識し、行動することを自立と言い、自立によって目に見えない束縛からの解放を得てはじめて真の自由と言えるでしょう。
全体が何であるかということも重要なのですが、我々人間だけでなく地球全体、さらには宇宙観を持ち、自然の摂理に沿って考えることが大切なのです。
出来る限り高く、広い視野で以って全体を捉えることが出来るようになれば、どんな人間であっても共有の「ものさし」たるものを持つことが出来るのです。
変革の二十一世紀に既に入っている中で、一刻も早く我々一人ひとりが自立と自由に目覚めなければなりません。