第六章 高度自由

死の概念を持つ唯一の生き物である人間にとっての真の自由とは、死からの自由に他ならない。
近代社会における自由民主主義思想の自由とは、人間同士の中での束縛からの自由でしかなく、しかもそれは単なる標榜に過ぎず、実体は古代の奴隷社会、中世の封建・荘園制度社会の束縛を巧妙且つ厳しくしただけのことであります。
人間社会だけにある法律が、守られるための掟ではなく、破られる為の掟であるように、人間社会だけに通用する自由の標榜とは、守られるための自由の標榜ではなく、束縛を強化するための自由の標榜であったわけです。
つまり、人間社会が標榜してきた自由とは、支配者にとっての自由だけであり、被支配者にとっては束縛以外の何者でもなかったわけです。
わたしたちは、法律は人間すべてが守るべきものだと思い込んでいますが、現実は果たしてそうでしょうか。
わたしたちは、税金は人間すべてが納めるべきものだと思い込んでいますが、現実は果たしてそうでしょうか。
税金とは、被支配者が支配者に納める冥加金に過ぎません。
法律とは、被支配者が支配者に納める冥加金に過ぎません。
自由とは、被支配者が支配者に納める冥加金に過ぎません。
真の自由とは、人間社会だけに通用する低劣な自由ではなく、宇宙を貫く高度自由のことであります。