第五十三章 これからやってくる社会(7)

共生社会(2)

共同社会時代には、人が持つ情緒を豊かさの基準としていました。
人が豊かさの基準を各自の利益量で計るようになり、利益社会の時代へと変化するに連れて際限なく量を求め続ける結果、より効率的に利益をあげられる組織として国家や大都市や会社が人を結合する組織として登場してきた。
そして、それぞれの組織が利益を求めて膨張することで、現在の拝金主義全盛期を迎えることになってしまった。
時代の究極が新しい時代の始まりであり、まさに今が時代の究極であり、新しい時代の模索と混沌の時代であります。
組織重視の利益社会の帰結である拝金主義社会、そして民主主義の必然である衆愚政治が生まれる。
組織重視の利益社会において、構成員に求められるのは「組織の規律を遵守すること」であり、「他人の目を絶えず気にすること」です。
利益社会を管理する視点では、所属する人間は従順であることが最大要件になります。
利益社会では、組織構成上、必ず支配者側と被支配者側に分かれます。
支配者側は、組織構成員にロボット以上の機能を求めません。
組織重視の利益社会は、知力に長けた支配者と、「人間という名のロボット」の被支配者が必要とされる二層構造社会と言い換えてもいいでしょう。
民主主義が常に数の論理を追求する以上、そこに携わる人間の行動基準が「他人の目」になるのは当然であり、「人間という名のロボット」が求められるのです。