第四十三章 新しいイデオロギーの構築(4)

拝金主義からの脱却

多くの悲劇を生む人類だけが起こす戦争。
人類の外敵から身を守る自己防衛の意識と自己保存本能欲が、我々現代人に深く根差している拝金主義の根源であり、その拝金主義が戦争の遠因として潜んでいることを認識しなければなりません。
外敵とは何かと突き詰めていくと、「死」の恐怖がその水面下にあることがわかってきます。
逆に言えば、安全に生きたいという衝動の裏返しに他なりません。
我々人間が一番恐れている「死」を意識することなく安心して生きていくことができれば、自己防衛の意識も芽生えることなど無いのです。
我々人間社会において、身の危険を感じるといえば、人間同士お互いの意見や考え方の違い、相克から生じる摩擦が原因であり、そのようなことが無くなれば安心して生きていくことができるわけです。
そうしますと人間同士の相克の原因とは一体何なのでしょうか。
結局、お互いの誤解であり、誤解を生む原因は、お互い相手に対する無知が大きな要因です。
要するに、我々は自分のことも知らず、他人のことも知らないのです。
自分のことを知る為には、他人のことをよく知ることが大切であり、他人のことを知る為には、自分のことをよく知ることが大切なのです。
この簡単なことに早く気付くことができれば、拝金主義から脱却することが出来るのです。