第四章 不安・恐怖の正体

わたしたち人間は死の概念を持つ唯一の生き物です。
つまり、死はいつか必ずやって来ることを知っています。
死が必ずやって来るのに、その時期がわからない。
だから、死を怖れ、死を悪いものと捉えています。
恐怖の正体は姿の観えない点にあるからです。
姿がはっきりする、つまり、死期がわかっている死なら恐怖はなくなります。
“いや!それは反対ではないか!死期がわからないのがせめてもの救いであり、死が必ずやって来ることを知り、更に死期までわかったら、もっと恐怖に苛まれる筈だ!”と反論される方が圧倒的に多いでしょう。
しかし、その考え方は大いなる錯覚で、恐怖の一時的な先伸ばしに他ならず、安心立命の境地、つまり、永遠の安心を得るためには死期がわかっていなければなりません。
結果、
圧倒的多数、否、わたしたち人間が全員、死を悪いことと捉えている限り、多数決の原理に基づく似非民主主義と似非拝金主義である超拝金主義はますます蔓延することになります。
多数決の原理に基づく似非民主主義と似非拝金主義である超拝金主義の正体は、不安・恐怖の一時的な先伸ばしに他ならないからです。