第十章 二十一世紀の国家

高度自由主義=高度民主主義こそが、自由主義と民主主義の好いとこ取りの相対一元論も、自由主義と民主主義の二元論をも超えた、つまり、支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別制度を脱却した三元論的国家形態です。
自由主義が好くて民主主義が悪い、若しくは、民主主義が好くて自由主義が悪いとする一枚のコインの裏表の一方を好いとこ取りしようとする。
自由主義と民主主義の好いとこ取りの相対一元論的イデオロギーの基本です。
好いとこ取りの相対一元論の政治を行っている国は未だに立憲君主制を公式に採用しているか、その対極にある共産独裁制の国であります。
日本は残念ながら、人類として最も低劣な国家形態の国であります。
自由主義と民主主義は、二律背反関係にある一枚のコインの裏表である。
自由主義と民主主義の二元論的イデオロギーの基本です。
二律背反する二元論の政治を行っている国は共和制を採用しています。
アメリカ、フランス、ドイツといった国民選挙で選ばれる大統領を国家元首にした共和制の国がそうであり、イギリスは一見立憲君主制の好いとこ取りの相対一元論的イデオロギーの国に見えますが、自由民主党独裁政権の日本と違って、保守党と労働党の政権交代が可能な国になっている点では、実質上は共和制国家と言えるでしょう。
自由主義と民主主義は、補完関係にある一枚のコインの裏表である。
自由主義と民主主義の二元論を超えた三元論的イデオロギーの基本です。
立憲君主制も共和制も超えた国家が二十一世紀の国家であります。
残念ながら、現時点では二十一世紀の国家は出現していません。
高度自由主義=高度民主主義の三元論的イデオロギーを基本にした国家が望まれます。
二十一世紀の国家像を、わたくしが主幹を務める月刊「みおつくし」の初年度に“二十一世紀のイデオロギー”という表題で一年間掲載した中で詳細に述べているので、紹介していきたいと思いますが、畢竟、こういった人間の考え方の底流にあるのは死の問題であり、人生、つまり、生の中で死の問題を解決しない限り、死の概念を持った唯一の生き物・人類の未来がないことは言うまでもありません。
次章からは、“二十一世紀のイデオロギー”の要点を紹介していきます。