第一章 二十一世紀のイデオロギー

古代の奴隷社会、中世の荘園制度に基づく人間社会の歴史は、近代の民主主義制度に比して差別・不条理・戦争が酷い時代であったかのように伝えられているが、それは自然社会の食物連鎖の法則に基づいたものであったわけで、それよりも近代の民主主義制度の方が食物連鎖の法則を崩す、地球レベルで言えば、バランスの取れていない社会と言えるのであって、だから、人口が異常発生した。
竹山道雄氏の「剣と十字架」によると、1480年から1941年までの約450年の間に、各国の戦争の回数は、イギリスが78回、フランスが71回、ドイツが23回、そして日本が9回であり、第二次世界大戦が始まった1941年から現代に至るまでのおよそ60年間で、アメリカが戦争をしていなかった平和な時期が10年以上続いたことは殆どなかった。
太平洋戦争が1941年から1945年。
朝鮮戦争が1950年から1953年。
ベトナム戦争が1963年から1973年。
アフガン戦争が1979年から1988年。
湾岸戦争が1990年から1991年。
イラク戦争が2003年から継続中。
近代社会とは、ルネッサンス、宗教革命、そして産業革命によって、それまでの古代の奴隷社会、中世の荘園制度社会を打破し、自由主義、そして民主主義、更に社会・共産主義を生みだした社会のことであります。
ところが、差別・不条理・戦争はますます助長されたことを、上記の数字は示している。
わたしたち近代人は、自由、民主、社会・共産主義が一般大衆を解放してくれるイデオロギーだと信じてきたが、結果は逆のますます差別・不条理・戦争の横行する社会の考え方に他ならなかったのであります。
真の平和を望むなら、二十一世紀の新しいイデオロギー(考え方)が必要なのであります。