第十四章 知性は両刃の剣

知性が人類をここまで押し上げて来たと考えるのは、知性の功的側面を捉えた考え方です。
知性が人類をここまで押し下げて来たと考えるのは、知性の罪的側面を捉えた考え方です。
わたしたち人間は、知性の功的側面だけを捉え、罪的側面を捉えようとしないから、悩みや苦、そして、死の恐怖に呪縛された人生を送らざるを得ないのです。
知性は両刃の剣であることを自覚することがわたし人間には必要です。
科学は知性の功的側面しか認めようとしない一方で、宗教や哲学は知性の罪的側面ばかりに拘る。
知性は両刃の剣であることを自覚すると、科学・宗教・哲学を統合した考え方になります。
宗教や哲学を否定する科学者は実は何もわかっていないし、科学を無視した宗教者や哲学者も実は何もわかっていないわけです。
金持ちの気持ちは貧乏人にはわからないし、貧乏人の気持ちは金持ちにはわからない。
健康な人の気持ちは病人にはわからないし、病人の気持ちは健康な人にはわからない。
幸福な人の気持ちは不幸な人にはわからないし、不幸な人の気持ちは幸福な人にはわからない。
善人の気持ちは悪人にはわからないし、悪人の気持ちは善人にはわからない。
賢い人の気持ちは愚かな人にはわからないし、愚かな人の気持ちは賢い人にはわからない。
支配者の気持ちは被支配者にはわからないし、被支配者の気持ちは支配者にはわからない。
強い者の気持ちは弱い者にはわからないし、弱い者の気持ちは強い者にはわからない。
男の気持ちは女にはわからないし、女の気持ちは男にはわからない。
生きている者の気持ちは死んだ者にはわからないし、死んだ者の気持ちは生きている者にはわからない。
両方の気持ちがわからない限り、一枚のコインの本質は見えないのです。
そうしますと、輪廻転生というのは真っ赤な嘘であることが見えてきます。
死の問題解決の糸口はこの点にあります。