第三十三話 白隠と悪たれ小僧

悪たれ小僧は 事の仔細を白隠に報告した

それを聞いた白隠は大笑いして喜んだ

よし、今度は二人で武平の家の飯を毎日食おうということになった

朝起きると 武平必ず炊事場の米の量を検分に行くのが慣わしだ

使用人を信用していないのだ

ある朝 武平が炊事場に行くと 白隠と悪たれ小僧が もう飯を食っていた

悪たれ小僧には参った武平だったが 破門された和尚に飯をご馳走する義理はない

この悪たれ小僧がわしの飯を食うのは了解したが 和尚にはしていない

武平は 和尚にそう言った

そうすると悪たれ小僧は こう言った

和尚は おいらの旦那さん おいらがよいなら旦那もいいはずだよ 武平さん

また返事に困った武平は白隠の方に目をやった

白隠は 何も聞かず ただ無心に飯を一所懸命食っていた