第三十一話 武平破門

一芸に秀でる人間は 悟りの可能性がある

白隠は 武平の金に対する執着に注目した

しかし 金に対する執着には限りがない

一芸に秀でる人間の最終段階は 人間の力には限りがあることを知ること

その段階で すべてを捨てる覚悟が出来る

武平には まだ金を捨てる覚悟が出来ない

そこで 白隠は武平を破門した

武平は 何故破門されたか分からない

そこで白隠は 武平に言った

もし破門されたくなかったら わしの借金を棒引きにせよ 出来るか?

武平は うん!と唸って こう言った

今夜 一晩考えさせて欲しいと

武平の返事で 白隠は 即破門した

武平は 考えることと 決断することとが繋がっていると勘違いした