第二十四話 白隠弟子入り

武平の金に対する知恵に舌を巻いた白隠は 武平に弟子入りを申しでた

武平は 弟子入りするには 持参金を持ってくるようにと白隠に言った

弟子入りに持参金とは 驚いた白隠だったが 金の亡者になる修行だ

なるほど 道理が通ると思った白隠は 持参金として三朱を武平に渡した

武平は三朱では 不足だと言う

一体いくらの持参金が必要なのかと武平に聞くと 三両必要だと言う

なにゆえ三両必要かと 白隠が武平に聞くと

武平は したりと笑って答えた

和尚の有り金は いくらある? 三両じゃろう だから三両と言った

たしかに白隠が持っていた金は全部で三両だった

なにゆえ 三両持っておることを知ったのか と白隠が尋ねると

和尚の顔は 三両以上持てん顔だと言っておるからじゃ

三両以上持てん者から三両全部を取るつもりか と白隠は怒ると

わしから錬金術を学ぶ者が 金を残しておくような魂胆でどうするか?

みんな 吐き出してしまえ 和尚も常々 吐き出せ吐き出せと言っておるではないか

白隠は うんん と唸って黙ってしまった