第二話 白隠さんの不始末−2

白隠さんから 子供を連れて帰った親父は 娘と母子対面をさせた

しかし その子供は 白隠さんを親と思って生きてきた

何とか子供に 自分が母親だと 納得させたい娘は必死だった

だけど 子供は 母親をまったく 無視してしまう

困った親父は 白隠さんのところへ 相談に行った

何とか 子供に 娘が母親だと言い聞かせてやって欲しいと

白隠さん ハイハイと言って 子供に会った

子供は なつかしくなって 白隠さんの懐へ飛び込んで 言った

おとうちゃん もう遊ぶの飽きたから 帰ろう

白隠さんは そうかいそうかい もう飽きたかい それじゃ 帰ろう

残された 親父と娘は 何も言えずに 立ちすくしていた

美しい夕焼けが ふたりの長い影を映していた