第十九話 武平のこずるさ

白隠さんや 利息は十三両になってる 少しだけでも払ってくだされや

武平は 利息の一部だけでも 払って欲しいと 白隠に迫った

日頃 金に興味はない と言っている武平だから あまり強く言えない

しかし 根からの金の亡者だから どうしても気になるので 白隠に言った

よいじゃろう 利息ぐらいは払わねば 武平さんの高利貸しが成り立たぬからのう

それでいくら払えばいいのじゃ

高利貸しと言われて 武平は何も言えなくなった

ところが 根からの金の亡者だ つい言ってしまった

それじゃ 利息の利息として一両払ってくだされや

白隠は驚いて 武平に聞いてみた

利息の利息とは 武平さん これはちと厳しすぎるのじゃないかのう

利息の利息は日歩一文だから 高利貸しではないと武平は言う

武平は金のことになると知恵がまわる これには白隠も参った

わかった 武平さん 利息の利息だけは払うことにする

武平は言った 

その代わりに 高利貸しとは言わないでくださいな

白隠答えて曰く 重ね利息貸しと これからあんたのことを言おう